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6時56分 バルコニーからの南側 山襞に数日前の雪が、気温の低い日が続いたためか、まだ残っている。 |
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南南西のたぶんここから見える一番遠い山 |
IT関連会社がここ小宮の奥に空き家と土地を買い取って、研修所を作っていたが、そのオープンセレモニーに招待されていたのでしたので、出席した。
開所式には、会社は社長を始め役員、社員の方々、飯舘村は村長、議会議長など役場の職員、行政区区長、地元住民が参加し、盛大に開催された。会社がここに託す思いが伝わってくるような式典であった。
敷地内には3棟あって母屋兼管理棟、宿泊研修施設が2棟、畑や田圃もかなり広いとのことで、社長の挨拶では、新人社員研修や社員を定期的にここに派遣し、農業体験をしながらリフレッシュを図るというのが目的だそうだ。他企業の委託研修も視野に入れているとの話もあった。
30人程度は宿泊できる設備があり、賄いさんもいるので、使用していないときは、村や行政区での宿泊などに利用可能とのこと。
ただし、かなりの山奥のため、電源が安定していないようで、パソコン教室やサーバーの設置などはCVCFなどの設備が必要ではないか。
入り口から見た敷地 | |
開所式 福島の新聞社数紙も取材に来ていた。 |
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研修宿泊棟 |
MOCの社長の話を聞きながら思ったことがある。
1つは、この会社の非常勤役員ですでに飯舘村に移住しているO氏(この人の縁で研修所が出来た)がとある席で述べたことで、この国には別荘に対する優遇措置がないのだそうだ。
別荘などとは考えもしなかったので、そのようなことを調べたことは無かったのだが、二地域居住を政策として進めているのであれば、本宅以外の住居には税金面での何らかの軽減措置があれば、もう少しそれが進むような気がする。
ここは、夏の気温が低く、避暑地にはもってこいの場所で、しかも、土地は今のところ軽井沢と比べものにならないくらい安い。有名避暑地に別荘を建てたり、購入する費用で、ここでは数町歩、少し引っ込んだところだと数十町歩も買えたりする。しかも、建築確認が不要で、自分の好きな形式で家が建つという大きなメリットもある。
さらに、おまけとして、車庫証明も要らない。こんな自由なところは、寡聞ながらあまり無いのではないか。
こんなところなので、県や特に村が独自で、政策を考えても面白いのではないか。
もう、どこかでやられていることかもしれないが。
2つ目は、個人の移住だけではなく、このような研修所、保養施設などを誘致することも、村活性化の一つではないか。
しかも、このような施設だと、雇用も生まれるので、一石二鳥である。
夕方、森の駅に行ってマネージャに確認したところ、私どもしか応募が無く、お宅に決定したとの御宣託であった。
いよいよ決まったのだが、そのとき、一瞬引き受けるのは、もしかして無謀かもしれないという考えが頭をよぎった。しかし、他に応募がない以上、いまさら後に引けない状況で、覚悟を決めて前進するしかないと気を引き締めた。
家に帰ってから、その旨を家内と娘に話したら、いよいよ現実になったということは、米粉という高コストの未知の素材、小さい子供を抱えながら年中無休でやるなど、うれしいというよりこの先を考えて、複雑な思いのようだった。
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