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飯舘村田舎暮らし日記

2010年02月24日 (水)


天候

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今日の写真

7時16分 バルコニーからの南側
霧氷が出来ていた
 そんなに気温が下がってはいないのに、強い霜が降りていた。
轍も相変わらずで、これが日中融けてぐちゃぐちゃになる。

生活

年末調整用の経費の申告に使用する領収書の整理開始

3月2日に村の税金相談会があるので、それに向けて白色申告のため、必要な資料の整理を始めた。

毎年、頭の痛い作業で、これが終ると、今年こそはもっときちんと経費などを記帳しておこうと誓うのだが、見事な三日坊主である。

車の引き上げ

午後、申告のための作業をしていたら、M氏が来て、S氏の屋敷内で軽トラがスタックしているので、引き上げる手伝いをしてほしいと呼びに来た。

軽トラで駆けつけると、以前の雪が解け水で柔らかくなっている所に、重い薪を積んで突っ込んだようで、そのせっかく積んだ薪を下ろしたり、車輪の下を掘って筵を敷いたりの悪戦苦闘した後があった。

四駆のトラクタで引っ張ってもあがらなかった由、もう一人加勢を呼び、トラクタで前から引っ張り、後ろから3人で押し、やっとあげた。

埋まった軽トラは、四駆だったが、ノンスリップデフでないため、何の役にも立っていない。こんなときは、私の軽トラのようにフルタイム四駆やデフロックが出来るものが良い。

福島大学のゼミによる飯舘村の調査結果の発表があった

このことはM2氏から以前連絡があったのだが、M2氏自体正確な内容がわからない上に、私も何で私が行かないといけないのか判然としない中、M2氏の車で、M氏もピックアップして、発表場所の施設に行き、そこで初めて趣旨を理解した。

この村の現在の状況を調査した結果、その未来が暗いとの仮定にたって、その場合の対策を提案するというゼミの研究の一環であった。

学生の発表を聞き、それに対しての意見を述べてきたが、全般的な感想では、ある意味しょうがないのだが(人生経験が少ないうえにここに住んで調査したわけではないため)、大変皮相的な見方だ。

たとえば高齢化によりこの村の担い手は減少するとの結論を例に取ると、確かに年を取ると自然現象としてあちらに行く人は増えるが、次から次に年よりは供給されてきて、当分後継者となる年より資源は減少することは無い事は確かである。しかもこの人的資源は、いまどきの若い人に比べても遜色ない、経験に裏打ちされた大変なスキルを持った人々である。

私の回りには、木こり、土木技師、測量助手、左官屋、大工等々、これに最近では移住者も加わり、営業マン、貿易関係、事務のエキスパート、看護士等の医療関係者、IT関係者やポータルサイト管理者など、なんと多彩なことか。

若い人だけが担い手と思うから、このような、まぶしいばかりの宝の山を見落とすことになるのである。

このことは、学生だけではなく行政も同じ考えを持っているのが最近良くわかってきた。

なんともったいない事ではないか。このような眠れる人的資源の有効活用政策を研究するほうが、これから育てなければいけない生活に追われている若い人を相手にするよりは、よほど世の中の役に立つのでは。そして、この若い人たちも何れスキルアップしながら齢を重ねて、やがてはこの仲間に自動的に加わるのだから。


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